Thunderbird 3 へのアップグレード後、メールの送信時に次のようなエラーが表示されることがあります:
メールの送信前にエラーが発生しました。SMTP サーバ ... の認証に失敗しました。
これは、Thunderbird 2.0 の SMTP 設定のバグが原因です。2.0 では無視されていた設定が、3.0 で使用されるように動作が変更されたためです。具体的には、Thunderbird 2 では SMTP サーバが認証を必要としない場合、ユーザ名とパスワードの欄は無視されていました。しかし、Thunderbird 3 ではユーザ名とパスワードの欄にデータが入力されていると、サーバがそのデータを必要とするかどうかに関わらず送信されるようになったため、これが原因でサーバが接続を拒否してしまいます。
回避策
この問題を解決するには、SMTP サーバの設定を変更してください。
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を選択し、アカウントリスト下部の 送信 (SMTP) サーバ を選択します。右側に、設定された SMTP サーバのリストが表示されます: - エラーが起こる SMTP アカウントを選択し、編集... ボタンをクリックします。
- バグが原因で有効になった設定を無効にします。
- (Thunderbird 3.0 の場合) ユーザ名とパスワードを使用する のチェックを外します。
- (Thunderbird 3.1 の場合) 認証方式 を 認証なし に変更します。
- ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。
- 再度、メールを送信してみてください。